【ARPG-PluginSet】攻撃範囲の変更

●ARPGプラグインセット

・プラグインの紹介

RPGツクールMZの公式で公開されている「APRGプラグインセット」を触ってみます。
このプラグインを使用することで、スクリプトを使わずにアクションロールプレイングゲームを作成できるとのことです。
ダウンロードはこちら

・サンプルで遊ぶ

提供されているサンプルには剣振りや弾発射だけでなく、ドット単位での移動機能が実現されています。
また、3方向弾やブレスのように、角度を指定して攻撃を行う機能も実装されています。

岩を投げてくる敵もいるので、物を持って投げる動きの参考にできそうです。

・サンプルの内容

マップの「テンプレート_***」にイベントを用意し、プラグインコマンドから指定することで剣振りや弾発射を表現するようです。

炎や岩などはグラフィックが設定されていますが、剣振りの軌跡が見当たりませんでした。
imgの中も漁ってみましたが見つけられず、軌跡表示はどうやってるんだろう。

このプラグインはマップイベントやコモンイベントでの「プラグインコマンド」、武器やスキルの「メモ」を使用して色々設定していくようです。

また、ヘルプを見たところ「注釈」も活用しているようなので、見逃さないように注意が必要かも知れません。
「キャラクター画像拡張」のプラグインを使う時だけかな?

以前RPGツクールVXAceで弾発射を作りましたがマップごとにイベントを手動でコピーしていたため、メンテナンスが大変でした。
イベントの動的生成を使いこなせるようになれば可能性も広がりそうなので楽しみです。

●アクション高速化

・noAttackFrame

まずは、気になった剣振りの速度を上げてみたいと思います。
剣振りはスキルメモのnoAttackFrameを「1」にするのが最速設定っぽいです。
noAttackFrameは次の攻撃発生までの待機時間になります。
デフォルトの「60」が使われるので、待機時間無しにするための「0」設定はできないようです。
速度アップには他の設定も変える必要があるようです。

・アクションコンボ

ARPG_Coreのプラグイン設定にアクションコンボの設定がありました。
名前からしてコレかと思いましたが、noAttackFrameをスキップすることで実現しているだけでした。
結局noAttackFrameを「1」が最速みたいですね。

最終的に形に落ち着きそうです。
・noAttackFrameを10にする(通常は遅め)
・アクションコンボでコンボを設定する(コンボ回数制限)

キー入力からコモンイベントを呼び出すまでの流れを調査するしか手はなさそうです。
ここは解決したいなぁ。
→こっちで解決できそうです

・派生元スキル

ARPG_Coreのプラグイン設定、「アクションコンボ設定>1>アクションコンボ派生一覧>1>派生先スキルID」のヘルプに
「コンボ派生先のスキルIDを指定します。コンボの最初のスキルに対しては0を指定してください。」とあります。

プラグイン設定のヘルプが理解できない…
プラグイン設定のヘルプが理解できない…

「コンボの最初のスキル」の意味が掴みきれません。
同じスキルを連打させたいので1コンボ目の派生先を0に設定したところ、エラーになってしまいました。

プラグイン「ARPG_Core.js」の7610行目で発生
プラグイン「ARPG_Core.js」の7610行目で発生

素直に派生先スキルを指定することで期待通り動きました。何か注意すべき点があるかも知れません。
このヘルプはどのように解釈するのが正解なのでしょうか。

●装備で攻撃範囲変更

・武器とスキル

次は装備によって攻撃範囲を切り替えるようにしたいと思います。

剣振りは「okボタン押下→装備武器のメモにあるskillと同名のスキルを実行→スキルのメモにあるactionと同名のコモンイベントを実行→テンプレート生成」という流れのようです。
槍を装備している時は前方3マスを攻撃範囲としてみます。
まずは武器「ショートソード」を複製して「槍」に変更。

このままだと通常攻撃が呼ばれる状態です。
メモに「skill: 槍攻撃」を追加し、呼び出すスキルを指定します。

スキルの枠が一杯なので、スキルの最大数を増やしてください。
「攻撃」を複製して「槍攻撃」とし、メモにある「action: 通常攻撃」も「action: 槍攻撃」に変更します。
まだちゃんと動かない状態です、コモンイベントも必要です。

スキルメモに「action: 槍攻撃」
スキルメモに「action: 槍攻撃」

・コモンイベント

データベース「コモンイベント」の通常攻撃を複製して「槍攻撃」とします。

プラグインコマンド「スキルオブジェクト生成」の編集を開始し、
「生成元イベントID or イベント名」を「槍攻撃」とします。
そしてやはり、生成対象のイベントが存在しないので次はテンプレートです。

スキルオブジェクト生成「槍攻撃」
スキルオブジェクト生成「槍攻撃」

・テンプレート

槍用の攻撃範囲を作るため、マップのテンプレート_スキルにある通常攻撃を複製して「槍攻撃」とします。


プラグインコマンドのヒットボックスが攻撃範囲の設定になるので、ここを調整。

テストプレイ中にF6を押すと衝突範囲が表示されます。これを参考にして調整しましょう。

F6で衝突範囲表示
F6で衝突範囲表示


プラグインコマンドの設定項目が深すぎるので微調整が大変ですが…。
プラグインでプレビューが使えるといいのに。

●まとめ

今回はRPGツクールの公式プラグイン「ARPGプラグインセット」を使って剣速調整と攻撃範囲調整をしてみました。

・剣速

noAttackFrameを変えることで調整可能。
データベースにあるスキル「攻撃」のメモにあるnoAttackFrameを設定する。
アクションコンボ設定でnoAttackFrameをキャンセルする形にする。

・攻撃範囲の変更

マップにあるテンプレート_スキルのイベントで指定。
プラグインコマンド「ヒットボックス設定」にあるヒットボックスリストで設定。

・装備に応じた武器特性

武器ごとに攻撃方法を変えるには、まず武器を作成し、メモにskill: 槍攻撃を追加。
スキル攻撃を複製して槍攻撃に変更、メモのactionを槍攻撃とする。
コモンイベント通常攻撃を複製して槍攻撃に変更。
最後にプラグインコマンド「スキルオブジェクト生成」を開き、生成元イベントID or イベント名」を「槍攻撃」とする。

まだ全体を把握しきれていませんが、細かい所まで行き届いてそうなプラグインですね。

は「コモンイベント通常攻撃」が呼ばれるまでの流れと、剣の軌跡がどのように作られるかを調べてみます。

コメント

  1. ウェレラン より:

    このプラグインは面白そうですけど、難しいです!
    この記事のシリーズはとても助かります!ありがとうございます!

    • だくまた より:

      ありがとうございます!
      今副業優先なのと壺投げではまって記事出せてないですが、、、お互い頑張りましょう!

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